India.Recyclesとの交流レポート

1.India.Recyclesの活動内容

India.Recyclesでは、貧困層の方々への慈善事業を行っています。

不要になった衣類・靴・食器・家電・家具・文具・おもちゃ等の寄付を受け、それらを彼らが管理する20カ所のPoor Communityで、週末に5~10ルピー程度で販売しています。
※無料で配布すると不要なものでも持っていってしまうので、本当に必要なものを必要な人に渡すため、有料にしているとのこと。

ブーツ・ハイヒール・ヘソ出しTシャツなど、Poor Communityでニーズのないファッショナブルなアイテムは、月に一度、カフェなどで開催されるフリーマーケットで100~200ルピー程度で販売しているとのことです。

商品にならない汚れた衣類や売れ残ったものは、衣類を何枚も重ねてブランケットにしたり、小物に作り替えたりし、無駄にならない様に工夫されています。また、この作業のため女性の雇用をされているとのことです。
(多少のシミや、よれた服、破けた服などでも受付が可能とのこと)

これら活動の売り上げは、事業運営費・寄付品を置く倉庫代・スタッフ1名の給与を除き、全てを貧困層の方々への医薬品代・教育費に当てられているそうです。

不用品を仕分けする棚と、リメイクされた小物

2.Poor communityでの販売ボランティアに参加

2022年10月8日にコミュニティでの販売に参加してきました。
ディワリ前という事でいつもより盛況とのことで、朝早くにも関わらず、たくさんの人や子供達が買い物にきてくれました。

その際、Communityの部屋を見学させていただきました。

1ルーム(5畳ほど)に約5-6人で住まわれているそうで、窓にはガラスがなく、室内は朝でもとても薄暗いものでした。トイレは床に穴が空いているだけで、シャワールームは扉のない簡易的なものでした。室内にはキッチンはなく、お料理は外でされていました。また、Community敷地内にはテントを張り、暮らしてらっしゃる方も居ました。

Renuさんがおっしゃるには、今回お邪魔させて頂いたCommunityは、立地もよく、家にトイレがあるよい環境とのことです。Communityで生活する彼らの職業はリキシャドライバー、ソサエティの警備員、野菜売り、メイドなどです。

当日参加していた子供は女の子と小さな子供がほとんどで、男の子は学校に行っているとのことでした。インドの識字率は7割程になってきたにもかかわらず、女性の識字率は極端に低く、未だ女性の地位が低い事を改めて感じました。

アーメダバード日本人会としての協力

当会は”日印親善関係への寄与”を活動目的の一つに掲げております。
また今回の視察を通じて活動実態を確認し、活動内容にも共感できることを確認することができました。
以上を踏まえ、理事会としてはまず期間を区切って会員の皆様から廃品を募り、当団体への寄付を行うことを通じて活動への支援を開始したいと考え、その旨決議いたしました。
 
本帰国の際、あるいは日ごろの身の回り品のお片付けの中で、不要となった衣類・靴・食器・文具・玩具・家電などがありましたら日本人会として、今後複数の方法で収集させていただき、India Recycles様へ寄付させていただきたいと思います。
もちろん直接のお知り合いの方にお譲りになるものがあれば、これを妨げるものではありません。
あくまで譲る先の定まらない品物があればご協力いただきたく、よろしくお願いいたします。 

収集方法については、別途日本人会HP等を通じて通知させていただきますが、大型の家具や家電、既に纏まった量のある方は、個別に相談の上回収に訪問いただくことも検討できるとのことですので、日本人会経由でご相談いただけますと幸いです。

アーメダバード日本人会事務局