アーメダバードってどんな場所?

アーメダバード(アフマダーバード)はインド西部に位置するグジャラート州の主要都市です。

 地理・気候
グジャラート州はインドの北西端、アラビア海に面したサウラシュートラ半島に位置し、約19万6千㎡の面積に約6千万人を超える人口を有しています。
年間を通じて雨は少なく、6月中旬~10月上旬のモンスーンの時期以外はほとんど雨が降りません。
日中の平均気温は30~40度ほどですが、乾燥した気候のため不快感はあまりありません。
1月の1か月程度は20度ほどまで気温が下がりますが、ジャケットやセーターでしのぐことができます。
反対に5月の最も暑い時期には47~48度まで気温が上がる日もあり、熱中症には注意が必要です。

 文化
インド建国の父と呼ばれるマハトマ・ガンディーもグジャラート州の出身であり、敬虔なヒンドゥー教徒の多い州です。
地元の人の多くはベジタリアンであり、また、ガンジーの「酒は人々を堕落させ犯罪を生む」という言葉を受けて禁酒法が敷かれている州でもあります。
デリーやムンバイ、バンガロール、チェンナイなど、他のインドの主要都市に比べると日本食レストランや日本食材へのアクセスは限られるため、在住する日本人にとっては食事面での苦労が最も大きいかもしれません。

 経済
グジャラート州はインド国内でも特に工業が盛んな州であり、製造業を中心とした外国企業の投資も積極的に受け入れています。
ナレンドラ・モディ首相がかつてグジャラート州首相であった時代に、各種インフラの整備や外資誘致に向けたビジネス制度の整備を強力に推し進めた結果、アーメダバードを中心に「グジャラートの奇跡」と呼ばれるほどの経済発展を遂げました。
物流や電力などのインフラはインド随一であり、市内での交通渋滞や長時間の停電などはほとんどありません。

 観光
また、2017年7月に行われたユネスコ世界遺産委員会にて、アーメダバード旧市街の建築物群が世界遺産都市に認定されました。
インドには数多くの世界遺産がありますが、都市としての世界遺産登録はアーメダバードがインドで初となります。
アーメダバード市内から訪れることができる近場の観光地としては、ガンディーがかつて居住しており現在は彼の生涯とその活動を紹介しているサバルマティ・アシュラムや、美しい彫刻で飾られた階段井戸などがあります。

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